中野区在住、現在28歳。
都内の某A大学を卒業し、
某企業にて広告の営業をしている。
凄く良い訳でもなく、
悪い訳でもなく普通の人生だ。
僕なりに頑張ってきたと思う。
友達も少なくなく、
週末は今でも地元やサークルの
友人と飲みに行く。

たまに合コンもして、
連絡先を交換、
そのあと飲みに行ったり、
女友達もいる。
だが、
みんなそこから発展しない。
僕は気付いた。
女の子と二人で飲みに行っても、
いつも「女の子悩み相談」。
仕事や恋愛の悩みのマシンガントーク。
聞き上手はモテるとよく言うが、
お会計はいつも僕。
これはボランティアか?!

女の子を恋愛対象として
見ていない訳ではない、
僕もいつも淡い期待をもって
出かけている。
しかし、女の子のマシンガントークを
目の当たりにするうちに
そんな気がなくなるのだ。
いつも
ああいう女の子はモテないな。
僕のタイプじゃないな。
で帰っていた。
そんな帰り道、
ふらっとひとりで立ち寄った
バーで40ぐらいの美魔女に出会った。

その女性に
「あなたは、男して見られてないのよ」
とズバッと言われた。
その言葉が、
スーと腑に落ちた。
僕はいわゆる「ただの良い人」だったのだ。
今までの自分に笑えてきた。
お人好しの自分に。
優しい、聞き上手はモテる条件に
入っているが、ただの良い人になっても
ダメなんだ。
あの、バーで出会った
美魔女といつかまた飲みたいな。
今年の目標は、
男として見てもらえる自分になる事。